國領神社の藤の花
東京都調布市に、國領神社という大きな藤の木が御神木の小さな神社があります。
神社の住所は調布市国領町ですが、最寄駅は京王線国領駅ではなく隣の布田駅であるのが少し紛らわしいところです。
まあおそらく、ここの藤を見るために電車でわざわざ訪れる人は少ないと思うのですが。藤の花の季節は地元の住民中心に境内が少し賑やかになります。
そろそろ咲き始めたと噂を聞く藤の花。気になるので昨日、開花状況を見に行ってきました。
右側の道路は甲州街道
この藤の木は、樹齢約4~500年といわれ、人々から畏敬の念を込め、「千年乃藤」と呼ばれています。
以前は大人ふたかかえ以上の欅(ケヤキ)の木にからまり、現在の甲州街道の方まで延びて、藤の花を咲かし実を生らしていました。
しかし、落雷のために枯れ、倒木の恐れが出てきたので、藤の木を保護するために欅の木の代わりに電柱を2本立て、鉄骨製の藤の棚を昭和47年4月に造りました。
例年より少し早い開花ですし、あと数日のうちに花は見頃のピークを迎えるでしょう。
藤の花は房全体が同時には咲かず、上から下へ順々に降りてくるように花が開きます。
去年は残念ながら一番良い時に間に合わず、訪れた時には花は散り始めており見頃を過ぎていました。
今年こそは、優雅に咲き春の風にゆったりと揺れる藤の花の姿を見逃さないよう数日後にまた訪れたいと思います。