野川 桜のライトアップ
家の近くに「野川」という川があります。
6月ごろの写真です。白い電車は西武多摩川線。
野川は国分寺市恋ヶ窪の日立製作所中央研究所の湧水と、元町の「真姿の池湧水群」を源流として、国分寺崖線の下に湧き出る湧水を集めて流れている。国分寺崖線はハケと呼ばれているが、大岡昇平の「武蔵野婦人」にも書かれているように『土地の人はなぜそこが「ハケ」と呼ばれるかを知らない』。崖(がけ)がハケになったとも、湧水が吐き出されるからハケだとも言われるが定かではない。国分寺崖線は国分寺市から小金井市、三鷹市、調布市、狛江市、世田谷区まで続き、それに沿って流れる野川は二子橋の下で多摩川に合流している。それは東京に息づく貴重な「緑と水」の景観である。 ~緑と水のひろばNo.40 特集「野川を歩く」亀山章 著より~
小金井、三鷹、調布の三市にまたがる都立野川公園が有名ですが、川の流れは国分寺を起点に、二子玉川で多摩川に合流するまで続いています。
東京の住宅地を流れていながら、自然な面影を残した川で、遊歩道なども整備され地域住民に親しまれています。
例年、桜の季節になると調布市にある照明器具関係の会社が、この川の桜のライトアップを1日限定で行います。
しかし雨など天候によって照明器具への悪影響があるからでしょうか、開催日は決められておらず。毎年直前に同照明器具会社のホームページで突然、二日後に開催などと発表されます。
天気のあまり良くない日の続く今年の桜シーズンでしたが、ソメイヨシノの見頃もピークを迎える4月3日に、同社のホームページに開催が発表されました。
おととい4月5日。会社が終わってから急いで向かいました。
ライトアップの時間は18:00から21:00とわずかです。
なんとか20:00に到着しました。
やはり綺麗です。
毎年来て写真を撮り、その写真をよく見返しているのですが、実際にこの光景を間近で見ると日中の桜とは違う妖艶な魅力、迫力に圧倒されます。
そしてやはり混んでます。川の両側の遊歩道は、それぞれ行きと帰りの一方通行になっていて、警察官や係りの方が誘導していますがギュウギュウです。
橋の中央から両岸の桜を写真に撮りたいのですが、途中の橋は閉鎖され、向こうの折り返し地点となる橋まで行かないと撮影できません。
ついに、もう間も無く照明終了します、とアナウンスが聞こえてきました。
もう少しで橋なんだけどな
そうこうしているうちについに・・・
消えちゃった。
残念、来年はもっと早く来よう。
まだライトがついてる桜の下で名残の撮影をする人々。
係りの方が照明器具を一台一台消していきます。
最後の一つが消えると、両岸から拍手が湧くようになり始めました。
今年も野川のライトアップが終わりました。
照明機具会社のページから
野川の桜ライトアップ2016
2016.04.06
地域社会との融和
旧社屋、野川に咲く一本の桜を従業員の花見用にライトアップしたのが全てのはじまりでした。
株式会社アーク・システムでは、一年に一度 地域住民の方々への感謝の気持ちを込めて桜のライトアップを行っております。調布に流れる野川を約850mライトアップ。闇夜に照らされる桜は幻想的です。今では地域の一大イベントになっています。桜のライトアップを通して照明のすばらしさを伝えることや、地域住民の方との交流を行っております。
2016年のライトアップは4月5日(火) に実施致しました。
来場者数は2万人を超えました。
今年もボランティア、関係各所の方々に加え地域住民の協力あっての賜物と思います。
ご協力ありがとうございました。